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PMS(月経前症候群)ってどんな症状?原因や対処法を解説

  • 作成日:2019.11.05
  • 更新日:2020.08.19

生理前になると、イライラしたり情緒不安定になることはありませんか?また身体的にも腹痛や頭痛、むくみや胸が張っているように感じる方もいるのではないでしょうか。このような生理前の数日間にわたって起こる症状をPMS(月経前症候群)と呼びます。この記事では、PMSの症状と、その対処法を解説します。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

女性の7〜8割が感じる「PMS」とは

女性の7〜8割が感じる「PMS」とは

生理前の不調 = PMS(月経前症候群)

PMS(月経前症候群)は、生理が始まる前の数日間(3〜10日間程度)に身体的または精神的な症状がでることです。

PMSは珍しいことではなく、生理がある女性の7〜8割程度は何かしらの症状があるといいます。PMSの症状の特徴としては、生理が始まると症状がおさまることが挙げられます。

※生理中に腹痛やその他の症状が重くて私生活に支障をきたす場合は「月経困難症」といいます。詳細はこちらの記事「生理痛がひどい「月経困難症」。その症状と対処法を丁寧に解説」をご一読ください。

あなたはどの症状?PMSの症状一覧

あなたはどの症状?PMSの症状一覧

PMSの精神的症状

生理前に以下のような精神状態に毎回のようになるのはPMSだと考えられます。

  • 情緒不安定
  • イライラ
  • 不安になる
  • 悲しくなる
  • 自己嫌悪感
PMSの身体的症状

PMSの身体的症状

また、以下のような身体的な変化もPMSの症状だと考えられます。

  • 腹痛、頭痛、腰痛
  • むくみ
  • お腹や乳房の張り
  • 眠気、睡眠障害
  • のぼせ、ほてり
  • 食欲不振、過食
  • 吐き気
  • めまい
  • 倦怠感 など

PMSの原因

PMSの原因

女性ホルモンの変化が原因?

PMSの原因はいまだにはっきりとは分かっていないのですが、女性ホルモンの変化によるものではないかと考えられています。

PMSの原因はいまだにはっきりとは分かっていないのですが、女性ホルモンの変化によるものではないかと考えられています。

生理のある女性の場合は生理周期の中頃(排卵期)に排卵が起こります。この排卵後に女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)のバランスが変化することで精神的、または身体的な症状が現れるのではないかということです。(*1)

また、精神的な症状が重い場合はPMDD(月経前不快気分障害)の可能性も考えられます。PMDDについては「生理前のつらい症状の原因は?身体的・精神的症状への対処法」で解説しているので、気になる方はご覧ください。

(*1) 日本産婦人科学会 :産科・婦人科の病気 「 月経前症候群」

PMSへの3つの対処法

PMSへの3つの対処法

1)栄養バランスの改善

カルシウムやイソフラボン、マグネシウム、ビタミンB6の摂取はPMSの症状をやわらげることに効果があると言われています。

牛乳やチーズにはカルシウムが含まれますが、納豆や豆腐などの大豆製品はカルシウムに加えてイソフラボンも摂取できるためおすすめです。

マグネシウムの摂取は、野菜であればほうれん草やモロヘイヤ、ごぼう、アボカドなどに含まれますし、ホタテやカツオ、エビなどの魚介類にも含まれます。

ビタミンB6サンマやカツオ、マグロ、サバ、イワシなどの魚や牛レバーに多く含まれます。

一方で、過剰なカフェインやアルコール摂取、そして喫煙は良くないため控えるようにしましょう。

PMSになりやすい人の特徴として、神経質な性格や日常的にストレスを感じる環境に身を置いていることが挙げられます。

2)ストレスの軽減

PMSになりやすい人の特徴として、神経質な性格や日常的にストレスを感じる環境に身を置いていることが挙げられます。

生理周期の中頃からは意識的に適度な運動をしてみたり、仕事を調整したりしてストレスを解消することはPMSに対処する方法の一つです。

PMSは薬によって症状を抑えることができます。

3)薬の服用

「ストレスを解消しましょう」と言われてもなかなかそうはいかないのが現実ではないでしょうか。PMSは薬によって症状を抑えることができます。

生理が近づくにつれてPMSで悩んでいるという方は我慢せずに一度婦人科へ相談に行き、PMSを抑える薬を処方してもらいましょう。

PMSのために処方される薬の種類

PMSのために処方される薬の種類

低用量ピルやホルモン剤

PMSの原因は女性ホルモンの変化だと考えられていますが、ホルモンバランスは排卵によって変動します。ですから、ピルなどの薬によって排卵を止めることで、PMSの症状をやわらげることが期待できます。

ピルは「避妊薬」のイメージが強いかもしれませんが、実は避妊以外にも多くのメリットがあります。その一つにPMS(月経困難症)の症状緩和が挙げられます。その他のメリットは以下の通りです。

【ピル服用のメリット】

  • 生理痛(月経困難症)の症状緩和
  • 経血量の減少と出血期間の短縮
  • 月経不順(生理不順)の改善、生理日のコントロール
  • 子宮内膜症の予防や症状緩和
  • 卵巣ガンや子宮体ガンなど婦人科系疾患の予防
  • ニキビの改善

ピルを服用については「ピル服用の効果は?避妊だけじゃないピルの効果を丁寧に解説」で詳しく解説しているので、よければご覧ください。

鎮痛剤や精神安定剤など

PMSの症状である痛みや精神的な緊張に直接働きかける薬を処方し、苦痛を和らげることも選択肢の一つです。

漢方薬

漢方薬がPMSの症状緩和に繋がることもあります。個人の症状や体質に合わせて漢方薬を処方してもらうのも、対処法の一つです。

以上、PMSの原因や症状、対処法について解説しました。

生理前のイライラや腹痛は「しょうがないもの」ではなく、対処する方法があります。また、情緒不安定などの精神的症状が強い場合はPMDD(月経前不快気分障害)という精神神経疾患であることも考えられます。

PMSやPMDDは我慢したり自分を責めたりせず、早めに婦人科に相談に行くことをおすすめします。婦人科の選び方は「どこに行けばいいの?婦人科を選ぶときの3つのポイント」で解説しています。よければ、あわせてご覧ください。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花 瑶子

産婦人科専門医月花 瑶子

資格
医学博士
産婦人科専門医
経歴

2013年

北里大学医学部医学科卒業

2013年

日本赤十字医療センター

2015年

母子保健センター愛育病院
帝京溝の口病院 産婦人科

2016年

国立成育医療研究センター 不妊診療科

2018年

杉山産婦人科

所属
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本女性医学学会

この記事の著者

吉川 雄司

著書「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)。生殖機能に関する正しい知識の普及、妊活・不妊治療に取り組む方のサポートを目的とした事業を運営する株式会社ヘルスアンドライツの代表取締役。日テレやTBSなどの番組出演、新聞やメディアへの掲載多数。

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