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生理前や生理中の吐き気の原因は?対処法となる食事や薬について

  • 作成日:2019.12.27
  • 更新日:2020.07.10

生理前や生理中に胃がムカつくように感じ、吐き気がすることはありませんか?このような吐き気は、生理周期にあわせて起こるホルモンバランスの変化などが関係しています。この記事では、生理に関係して起こる吐き気の原因と対処法を紹介します。

この記事の監修のドクター

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

生理前の吐き気はPMS(月経前症候群)

生理前の吐き気はPMS(月経前症候群)

生理前の「吐き気」はPMSの症状の一つ

PMSとは「月経前症候群(げっけいまえしょうこうぐん)」とも呼び、生理が始まる前の数日間(3〜10日間程度)に情緒不安定やイライラなどの精神的症状や、腹痛や頭痛、胸の張りなどの身体的症状が現れることです。

PMSは珍しいことではなく、生理がある女性の7〜8割程度は何かしらの症状があるといいます。PMSの症状の特徴としては、生理が始まると症状がおさまることが挙げられます。

そして「吐き気」もPMSによって起こる症状の一つです。

生理前のホルモンバランスの変化が原因

生理前のホルモンバランスの変化が原因

PMSの原因は未だにはっきりとは解明されていませんが、女性ホルモンの分泌量やバランスが、生理前に変化することが影響しているのではないかと考えられています(*1)。

PMSについては「PMS(月経前症候群)ってどんな症状?原因や対処法を解説」で詳しく解説しています。是非、あわせてご覧ください。

(*1) 日本産婦人科学会 :産科・婦人科の病気 「 月経前症候群」

生理前の吐き気への対処法

生理前の吐き気への対処法

PMSによる「生理前の吐き気」対策

PMSによる吐き気は軽度であればやり過ごすこともできますが、症状が重いと日常生活に支障をきたします。そこで、PMSへの対処法を3つ紹介します。

1)栄養バランスの改善

カルシウムイソフラボンマグネシウムビタミンB6の摂取はPMSの症状をやわらげることに効果があると言われています。

【カルシウムとイソフラボン】

牛乳やチーズにはカルシウムが含まれますが、納豆や豆腐などの大豆製品はカルシウムに加えてイソフラボンも摂取できるためおすすめです。

【マグネシウム】

マグネシウムの摂取は、野菜であればほうれん草やモロヘイヤ、ごぼう、アボカドなどに含まれますし、ホタテやカツオ、エビなどの魚介類にも含まれます。

【ビタミンB6】

ビタミンB6はサンマやカツオ、マグロ、サバ、イワシなどの魚や牛レバーに多く含まれます。

一方で、過剰なカフェインやアルコール摂取、そして喫煙は良くないため控えるようにしましょう。

カルシウムやイソフラボン、マグネシウム、ビタミンB6の摂取はPMSの症状をやわらげることに効果があると言われています。

2)ストレスの軽減

PMSになりやすい人の特徴として、神経質な性格や日常的にストレスを感じる環境に身を置いていることが挙げられます。

生理周期の中頃からは意識的に適度な運動をしてみたり、仕事を調整したりしてストレスを解消することはPMSに対処する方法の一つです。

生理周期の中頃からは意識的に適度な運動をしてみたり、仕事を調整したりしてストレスを解消することはPMSに対処する方法の一つです。

3)薬の服用

「ストレスを解消しましょう」と言われてもなかなかそうはいかないのが現実ではないでしょうか。PMSは低用量ピルや漢方薬によって症状を改善することができます

生理が近づくにつれて毎回のように吐き気などのPMSの症状で悩んでいるという方は、我慢せずに一度婦人科へ相談しましょう。

生理中の吐き気は生理痛と関係している

生理中の吐き気は生理痛と関係している

生理痛とあわせて吐き気がする

生理が始まると、下腹部のあたりが痛くなる「生理痛」を感じる方は少なくありません。これは、経血を排泄するために子宮の収縮を促す働きをする「プロスタグランジン」という物質が分泌されることが原因です。

プロスタグランジンの分泌が多いほど、生理痛はひどくなります。 そして、生理痛だけでなく、あわせて吐き気の症状が出ることがあります。

生理中の吐き気への対処法

生理中の吐き気への対処法

冷え対策で血流改善を

生理に伴って分泌される「プロスタグランジン」が原因で吐き気が起こっているのであれば、体を冷やさず、温めることで血流を良くしたりすることは大切です。

「プロスタグランジン」は子宮を収縮させる働きがある物質です。血流が悪いと、子宮が収縮する働きが低下するため、収縮の働きを促そうとプロスタグランジンの分泌量は増えます。

ですから、痛みの原因となるプロスタグランジンの分泌量を抑えるためにも、体を温めて血流を良くすることは大切です。ブランケットやカイロで腰や下腹部を温めたり腰回りや足の付け根あたりのストレッチをしたりして見ましょう。

症状が重いときは医師に相談を

症状が重いときは医師に相談を

吐き気がひどく生活に支障が出るような場合は「月経困難症」と考えられます。

月経困難症には吐き気以外にも、生理痛や腰痛、頭痛、全身の倦怠感、食欲不振などの症状が含まれます。

月経困難症は低用量ピルや漢方薬など、薬によって対処することができます。日常生活に支障がでるようであれば、一度医師に相談しましょう。

月経困難症については「生理痛がひどい「月経困難症」。婦人科での診察と治療について」で詳しく解説しています。よければご覧ください。

以上、生理前や生理中の吐き気の原因と対処法を解説しました。時々軽い吐き気を催す程度であればやり過ごすこともできますが、毎月のように吐き気の症状があると日常生活にも支障が出ます。

食事や冷え対策などのセルフケアでは症状を改善できないのであれば、医師に相談してみましょう。

この記事の著者

吉川 雄司

著書「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)。生殖機能に関する正しい知識の普及、妊活・不妊治療に取り組む方のサポートを目的とした事業を運営する株式会社ヘルスアンドライツの代表取締役。日テレやTBSなどの番組出演、新聞やメディアへの掲載多数。

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