• トップ
  • 生理
  • 生理中に下痢になるのはなぜ?気をつけたい食事や対処法

生理中に下痢になるのはなぜ?気をつけたい食事や対処法

  • 作成日:2019.12.26
  • 更新日:2020.05.31

生理がはじまるとお腹がゆるくなり、下痢になる方は少なくありません。これは生理に関係する女性ホルモンなどの働きによるもので、生理前は便秘になりやすく、生理中は下痢になりやすい、というのはよくあることです。この記事では、下痢になってしまう原因や、対処法として気をつけたい食事などをご紹介します。

この記事の監修のドクター

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

生理中に下痢になる理由

生理中に下痢になる理由

生理中に増える「プロスタグランジン」が原因

生理がはじまると経血を排泄するために「プロスタグランジン」という化学物質が分泌されます。

プロスタグランジンは子宮の収縮を促し、生理痛を引き起こす原因となる物質ですが、子宮だけでなく腸の収縮も促してしまう場合があります。

それによって、生理中は下痢が引き起こされやすいのです。

生理前は便秘になりやすい

生理前は便秘になりやすい

女性ホルモンは腸の働きに影響する

生理中は下痢になりやすいのですが、一方で生理前は便秘になりやすいという特徴もあるため、あわせて紹介します。

女性ホルモンの変化は、腸の働きに影響します。生理に関係する2つの女性ホルモンは、以下のグラフのように生理周期にあわせて変化しています。

生理中から排卵期にかけては「卵胞ホルモン」が増え、生理前の黄体期には「黄体ホルモン」が増えます。

生理中から排卵期にかけては「卵胞ホルモン」が増え、生理前の黄体期には「黄体ホルモン」が増えます。

黄体ホルモンは腸の働きを低下させる

黄体ホルモンは腸の働きを低下させる

腸の働きに関係して注目したいのは、生理前に増える「黄体ホルモン」です。

黄体ホルモンには腸の働きを低下させる作用があるため、排便しづらくなることがあります。つまり、生理前は便秘になりやすいのです。

このように、生理中は「プロスタグランジン」によって腸の収縮が促され下痢になりやすく、生理前「黄体ホルモン」によって便秘になりやすい、という特徴があります。

生理中の下痢や、あわせて生理前の便秘を解消するためには、生理前から生理中にかけて腸の働きをケアしてあげることが大切です。

生理に関係する下痢や便秘の対処法

生理に関係する下痢や便秘の対処法

生理中の下痢に対するケア

下痢に対しては、食事に気をつけることからはじめましょう。なるべく消化の良い炭水化物(うどんやおかゆ)や温かいスープなどを食事に選び、また腸内環境を整えるために、乳酸菌を摂取できるヨーグルトや乳酸菌飲料を飲むのも良いでしょう。

一方で、消化の悪い脂肪分の多い肉や魚、ラーメンなどは控えてくださいコーヒーやアルコール、人工甘味料の多い炭酸飲料なども刺激を与えるため気をつけましょう。

また、下痢はストレスによっても引き起こされます。適度な運動や十分な睡眠を摂ることも大切です。

生理中の下痢に対するケア

生理前の便秘に対するケア

生理前は、黄体ホルモンの影響で腸の働きが低下しています。ですから、食事や運動などで腸の働きをケアしましょう。

食事に関して、まずは食事のリズムを整えて腸をしっかりと働かせましょう。例えば、朝起きたらまずは1杯の水を飲み、朝食をしっかり食べる、そして昼・夜も欠かさずに適量の食事を取りましょう。

また、水分もしっかり摂り、食物繊維が多く含まれた食材を選びましょう。食物繊維が多く含まれる食材は以下が挙げられます。

穀類  :玄米、発芽米、麦飯、とうもろこし
豆類  :煮豆、納豆、おから
芋類  :さつまいも、里芋、こんにゃく
野菜  :ごぼう、アスパラガス、キャベツ、白菜、青菜類
果物  :柑橘類、バナナ、うり類
きのこ類:しいたけ、しめじ、えのき
海藻類 :わかめ、寒天、ところ天

そして、毎日座りっぱなしも良くありません。適度にストレッチやウォーキング、腹筋などの運動を心がけましょう。

ひどい生理痛を伴う場合は婦人科に相談を

ひどい生理痛を伴う場合は婦人科に相談を

ひどい生理痛 = 月経困難症

ここまで、生理中の下痢への対処法として、生理前から腸の働きをケアすること、生理後も食事などで気をつけるポイントを説明しました。ただ、生理中の悩みは下痢以外にもあります。最後に「月経困難症」について紹介します。

月経困難症とは、日常生活に支障がでるほど生理に伴って起こる症状がひどい状態を指します。

例えば、

腹痛がひどくて起き上がれず学校や会社に行けない
1日に何度も鎮痛剤を飲まないと耐えられない

など日常生活に支障がでるほどの「ひどい生理痛」であれば「月経困難症」と考えられます。

また、腹痛以外にも、腰痛頭痛全身の倦怠感吐き気食欲不振、そして下痢などの症状が含まれます。

月経困難症は子宮や卵巣の病気が原因で起きていることもあります。ですから、生理痛やその他の症状がひどい場合は我慢せずに一度婦人科を受診することを勧めます。婦人科で早めに診察を受け、自分に合った適切な月経困難症への対処法を提案してもらうことが大切です。

月経困難症については「生理痛がひどい「月経困難症」。その症状と対処法を丁寧に解説」で紹介しています。心当たりのある方は、ぜひご覧ください。

以上、この記事では生理中の下痢が起こる原因や対処法を説明しました。食事や運動などでケアできることもありますが、中には月経困難症で治療を受けた方が良いケースもあります。できる範囲でケアしながらも、必要に応じて医師に相談するようにしてください。

この記事の著者

吉川 雄司

著書「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)。生殖機能に関する正しい知識の普及、妊活・不妊治療に取り組む方のサポートを目的とした事業を運営する株式会社ヘルスアンドライツの代表取締役。日テレやTBSなどの番組出演、新聞やメディアへの掲載多数。

SNSでシェア

  • lineアイコン
  • facebookアイコン
  • twitterアイコン

あわせて読みたい記事

Related Posts

この記事に関連するタグ

  • トップ
  • 生理
  • 生理中に下痢になるのはなぜ?気をつけたい食事や対処法
ケアミーアイコン

あなたにおすすめの記事も読める使いやすさNo.1 生理管理アプリ

詳しくみる