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【妊娠の仕組み】排卵から妊娠までの流れをわかりやすく解説

  • 作成日:2019.12.12
  • 更新日:2020.06.15

妊活をはじめるなら、まずは妊娠の仕組みを知っておきましょう。「避妊をやめればすぐに妊娠できる」と思っていませんか?学生の頃は「避妊をしないと妊娠してしまう」と習いましたが、実はもっとも妊娠しやすい日に性交(セックス)しても、妊娠する確率はわずか30%前後です。妊娠の確率を高めるためには、排卵から妊娠までの仕組みを知っておくことが大切です。この記事では、妊娠の仕組みを丁寧に解説します。

この記事の監修のドクター

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

排卵から妊娠までの仕組み

排卵から妊娠までの仕組み

まずはじめに、妊娠するまでの流れを見てみましょう。下の図と合わせてご確認ください。

【妊娠までの流れ】

1)生理が始まり、次の排卵に向けて卵巣の中で卵子が準備を始める

2)大きく成長した一つの卵子が卵巣から飛び出す → これを「排卵」と呼びます

3)排卵された卵子は卵管采を通って卵管(卵巣と子宮をつなぐ管)の中に入る

4)卵管にある卵子が精子と出会い、合体する → これを「受精」と呼びます

5)受精した卵子(受精卵)は約一週間かけて子宮の中に移動する

6)子宮に入った受精卵は子宮内膜に潜り込み、根をはる → これを「着床」と呼び、妊娠が成立します。

妊娠までの流れ

このような流れで女性は妊娠します。このステップのうち一つでも問題があると妊娠できません。例えば、女性の卵巣に問題があって卵子が育たなかったり、排卵できなかったりすると、精子が卵子と出会えません。逆に、女性側に問題がなくても、男性の精子の状態が良くないと受精はできません。精子や卵子の状態に限らず、妊娠を阻害する要因は実はたくさんあります。

妊活を続けているのになかなか妊娠しない場合は、男女どちらかの生殖機能(妊娠させる・妊娠するための能力)に原因があるかもしれません。生殖機能に問題がないかどうかを調べる基本的な検査として「ブライダルチェック」というものがありますので、気になる方はこちらの記事「ブライダルチェックの検査内容や費用を解説」をご一読ください。

卵子と精子の受精はタイミングが大切

卵子と精子の受精はタイミングが大切

生殖機能に問題がない場合、妊娠するために大切なのは性交(セックス)のタイミングです。

もっとも妊娠しやすい日は「排卵日の2日前」

「排卵から妊娠までの仕組み」で説明したように、妊娠するためには排卵された卵子が卵管に入ったタイミングで精子と出会う必要があります。

では、いつ性交すれば妊娠の確率が高まるのでしょうか?

排卵日の当日に性交するのが妊娠しやすいと思う方が多いかもしれませんが、実は、排卵日の「2日前」に性交するのが最も妊娠しやすいという研究結果(*1)があります。

(*1) DavidB.Dunson,etal.,HumanReproduction,2002,Changes with age in the level and duration of fertility in the menstrual cycle

「排卵の前に精子が入っても大丈夫なの?」と思う方がいるかもしれません。腟内に射精された精子は3~5日間は生き残れるので、排卵される卵子を待ち伏せできるのです。また、排卵日の2日前の方が妊娠率が高い理由には「頸管粘液(けいかんねんえき)」も関係しています。頸管粘液は腟と子宮をつなぐ管(頸管)から分泌される粘液です。排卵日の2日前ごろになると頸管粘液の量が増え、粘度が下がるので、精子が腟から子宮へと通過しやすくなります。粘度の下がった頸管粘液に助けられ、精子が卵子と出会いやすくなるのです。

排卵日前後の妊娠しやすさの変化についてはこちらの記事「【排卵日予測】排卵日を計算する方法と妊娠しやすい日についてで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

排卵日を予測する方法

排卵日を予測する方法

ここまで、妊娠する確率が最も高いのは「排卵日の2日前」だということをお伝えしました。すると、排卵日がいつなのか知りたくなりますよね。排卵日を予測する方法は大きく3つあります。

1)次の生理予定日から逆算する

生理は、排卵から約14日後に来るとされています。ですから、逆に考えれば排卵日は「次の生理予定日の14日前ごろ」ということになります。ただし、生理周期が安定していない方にとっては計算しづらい方法です。

2)基礎体温を測る

普段から言葉にする「体温」は運動や食事、感情の起伏、そして基礎代謝などの影響を受けて変化しているのですが、「基礎体温」とはこれらのうち基礎代謝のみが反映されているものです。基礎体温は「婦人体温計」と呼ばれる体温計で測ることができます。

基礎体温を毎日計測すると、生理周期の前半は体温が低い「低温期」、後半は体温が高い「高温期」に分かれます。低温期から高温期に変化するタイミングが排卵日にあたることが多いため、基礎体温を毎月測っておくことで、生理周期のおよそ何日頃に排卵が起こっているのか予測することができます。

※基礎体温から排卵日を予測する詳しい手順はこちらの記事「【排卵日予測】基礎体温の測り方とグラフの見方を丁寧に解説」に書いています。あわせてご一読ください。

基礎体温を測る

3)排卵検査薬を使用する

ドラッグストアや産婦人科などで販売されている「排卵検査薬」を使って排卵のタイミングを予測する方法です。

「排卵検査薬」は尿検査キットのようなもので、尿をかけると排卵の前に分泌されるホルモンを検知して排卵のタイミングを予測できます。特徴は排卵の約40時間前に排卵を検知できることです。妊娠の確立が高いのは排卵日前ですから、基礎体温を測って排卵日の目処を把握しながら、排卵検査薬を使用して排卵日を予測することをおすすめします。

※排卵検査薬を使用して排卵日を予測する方法はこちらの記事「【排卵日予測】排卵検査薬はいつから使うの?正しい使い方を解説」で説明しています。あわせてご一読ください。

排卵検査薬を使用する

また、医療機関では排卵日をより正確に調べることができます。血液や尿をからホルモンの値を測定したり、超音波検査で卵巣を調べて排卵が起こりそうかをチェックしてもらえたりします。これは「タイミング指導法」と呼ばれる不妊治療の一つです。自分で排卵日を予測しながら妊活をしていて半年以上妊娠しない場合は、産婦人科や不妊専門クリニックに相談してみてください。相談をきっかけに、妊娠を妨げている原因が見つかるかもしれません。

妊娠したかどうかをチェックするには

自宅でチェックするなら「妊娠検査薬」

自宅でチェックするなら「妊娠検査薬」

妊娠したかどうかを自宅で判断する方法としては「妊娠検査薬」があります。

妊娠検査薬は、ドラッグストアなどで市販されているスティック型の検査薬です。スティックの先に尿をかけ、尿に含まれるホルモンを測ることで妊娠を判定できます。検査の結果が「陽性」ならば妊娠している、「陰性」であれば妊娠していないと判定されます。

妊娠検査薬を使うタイミングとしては、基本的に「生理予定日の1週間後以降」が望ましいとされています。これは、生理予定日から期間を空けないと、検査薬がホルモンを検知できないためです。

ただし、薬局で薬剤師から購入する早期妊娠検査薬を使用すれば、生理予定日に妊娠検査をすることも可能です。

妊娠検査薬については「【比較解説】おすすめの妊娠検査薬8選!早期妊娠検査薬や海外製の解説付き」で紹介しています。ぜひご覧ください。

陽性反応が出たら、なるべく早く産婦人科へ

陽性反応が出たら、なるべく早く産婦人科へ

妊娠検査薬で「陽性」と判定が出たら、産婦人科でより正確な検査を受けましょう。市販の妊娠検査薬の判定は100%正確ではないため、判定が間違っている可能性もあるためです。

以上、妊娠までの流れや、妊娠しやすいタイミング、妊娠をチェックする方法について解説しました。妊活の第一歩は妊娠するための仕組みを知ることから始まります。夫婦で正しい知識をもって、妊活に取り組んでくださいね。

この記事の著者

吉川 雄司

著書「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)。生殖機能に関する正しい知識の普及、妊活・不妊治療に取り組む方のサポートを目的とした事業を運営する株式会社ヘルスアンドライツの代表取締役。日テレやTBSなどの番組出演、新聞やメディアへの掲載多数。

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