妊娠検査薬はさまざまな種類があるため、どれを買えばよいのか迷うかもしれません。この記事では、日本製の8つの妊娠検査薬の特徴を比較表でまとめ、検査薬選びをサポートします。また、判定を早く知ることができる「早期妊娠検査薬」や価格の安い「海外製の輸入品」についてもご紹介します。
妊娠検査薬の仕組みと使うタイミング
妊娠したら分泌されるホルモンに反応する
妊娠検査薬はスティック型の薬品で、スティックの先に尿をかけ、尿に含まれるホルモンの量を測ることで妊娠したかどうかを判定できます。
ただし、性交した後のどのタイミングで検査しても判定が出るわけではなく、正しいタイミングで使用することが大切です。
判定のタイミングは生理予定日の1週間後が目安
妊娠検査薬は、妊娠していたら分泌される「hCG(エイチシージー)」と呼ばれるホルモンの量から妊娠を判定します。hCGは、受精卵が着床し、成長を続ける中で数値が高くなります。
市販の妊娠検査薬の多くは、hCGの値が「50 mIU/ml」をこえると反応するようになります。妊娠すると、妊娠4週〜5週になる頃、つまり「生理予定日の1週間後」には「50 mIU/ml」をこえるため、市販の妊娠検査薬で判定が可能になります。
「生理予定日」が分からない場合
生理周期を数えたことがない、または生理不順などで「生理予定日の1週間後」がいつ頃なのか分からない場合は、「妊娠を狙って性交した3週間後」を目安に検査薬を使うようにしてください。
一般的に、妊娠の可能性が高い期間(排卵期)の2週間後が生理予定日なので、3週間後というのが「生理予定日の1週間後」にあたるからです。
妊娠検査薬を選ぶポイント
どの妊娠検査薬も判定の精度は変わらない
日本製の妊娠検査薬はいくつかありますが、正しいタイミングで正しく使用すれば、判定の精度に違いはありません。
どの妊娠検査薬を使用しても
・hCGの値が50mIU/mlの時点で陽性反応がでる
・生理予定日の1週間後に検査すれば99%の精度で判定することができる
という特徴は同じです。
価格と使いやすさが選ぶときのポイント
となると、妊娠検査薬選びのポイントは「価格」と「使いやすさ」の2つが主になります。
「価格」に関しては、AmazonなどのECサイトではセール価格で販売されていることが多いです。ですから、それぞれチェックしてから購入するようにしましょう。
「使いやすさ」に関しては、スティックの形状や判定線の見やすさなどが検査薬によって異なります。
以下では、これらのポイントをまとめた比較表を紹介します。
特徴がわかる比較表:日本製の妊娠検査薬8選
日本製の妊娠検査薬8選
それぞれの妊娠検査薬の特徴や価格をまとめました。
表の一番右にはメーカー希望小売価格をもとに「価格」を記載しましたが、AmazonなどECサイトではもっと安い価格で販売されていることが多いです。実際に販売されているページで価格を確認してからご購入されることを勧めます。
なお、どれも駅前にあるマツキヨやココカラファインのようなドラッグストア、またAmazonや楽天のようなECサイトで購入できます。
では、上から順にご紹介します。
①迷ったら人気No.1の「ドゥーテスト」
「ドゥーテスト・hCG 妊娠検査薬」は「簡単で使いやすい」というポイントを打ち出しています。尿をかける「採尿部」が大きく、尿がかけやすく、ハネにくい構造になっています。また、尿をかける時間も2秒と他の検査薬と比べると短くて済みます。
Amazonでも売り上げランキングで1位を獲得している人気商品です。(2020年6月時点,妊娠検査薬において)
【製造・販売会社】
ロート製薬
【価格】(税抜)
1回用:880円
2回用:1,320円
②使いやすくお手頃価格「ウー・マンチェック」
「ウー・マンチェック 妊娠検査薬」も、「使いやすさ」をポイントを打ち出しています。採用部は大きく、またスティックも持ちやすい形状に工夫されています。
Amazonでは売り上げランキングで2位を獲得している人気商品です。(2020年6月時点,妊娠検査薬において)
【製造・販売会社】
不二ラテックス
【価格】(税抜)
1回用:647円
2回用:813円
③世界シェアNo.1ブランド「クリアブルー」
「妊娠検査薬 クリアブルー 」はオムロンが販売する妊娠検査薬です。「クリアブルー 」は排卵検査薬もあり、ブランドとしては世界シェアNo.1の安心できるブランドです。
【製造・販売会社】
オムロン
【価格】(税抜)
1回用:800円
2回用:1,200円
④価格がお手頃な「PHARMA CHOICE P-check」
「PHARMA CHOICE P-check」はAmazonのプライベートブランドです。
妊娠検査薬の製造は、後ほど紹介する「P-チェック・S」を製造販売するミズホメディです。保証された品質でありながら、価格がお手頃なのがポイントです。なお、販売されているのは4回分のセットのみです。(2020年6月時点)
【製造・販売会社】
Amazon(製造はミズホメディ)
【価格】(税抜)
4回用:1,181円
⑤判定結果が残る「チェックワン」
「妊娠検査薬 チェックワン」の特徴は判定結果が残ることです。妊娠検査薬の多くは、尿をかけて判定が出たあと、時間が経つと判定線が薄く消えることがあります。
陽性反応が出たときに、パートナーに見せて伝えたいという方にとってはおすすめの検査薬です。
【製造・販売会社】
アラクス
【価格】(税抜)
1回用:1,000円
2回用:1,500円
⑥使いやすいロングタイプ「ハイテスターN」
「妊娠検査薬 ハイテスターN」はスティックが長く使いやすく、判定結果も見やすい点をポイントとして打ち出しています。
【製造・販売会社】
武田コンシューマーヘルスケア
【価格】(税抜)
1回用:800円
2回用:1,200円
⑦使いやすく判定が見やすい「P-チェック・S」
「P-チェック・S」はスティックが長く使いやすく、判定結果も見やすい点をポイントとして打ち出しています。
【製造・販売会社】
ミズホメディ
【価格】(税抜)
1回用:880円
2回用:1,320円
⑧判定結果がデジタル表示でわかる「チェックワンデジタル」
「チェックワンデジタル」は判定がデジタル表示される妊娠検査薬です。5回分使えて3000円前後なので、デジタルだからと言って高額なわけではありません。
線が濃かったり薄かったりして判断に迷うこともる「判定線」のタイプよりも、判定が分かりやすいのが特徴です。
【製造・販売会社】
アラクス
【価格】(税抜)
5回用:3,024円
1週間早めに検査できる「早期妊娠検査薬」
早く知りたい場合は「早期妊娠検査薬」
もし、もっと早く知りたい場合は「早期妊娠検査薬」を使いましょう。
ここまで紹介した8つの妊娠検査薬は、検査をするタイミングの目安が「生理予定日の一週間後」ですが、「早期妊娠検査薬」は生理予定日頃でも判定が可能です。
早期妊娠検査薬の感度は「25mIU/ml」
通常の妊娠検査薬で陽性反応が出るのが「50mIU/ml」なのに対して、早期妊娠検査薬は「25mIU/ml」の時点で陽性反応が出ます。つまり、通常の妊娠検査薬よりも早めに判定することができます。
購入は薬剤師がいるドラッグストアへ
通常の妊娠検査薬はAmazonや楽天などのECサイト、またはドラッグストアなどで購入が可能ですが、早期妊娠検査薬は薬剤師がいるドラッグストアでしか購入ができません。
また、日本製でドラッグストアで購入できる妊娠検査薬は「チェックワンファスト」しかありません。購入を希望される方はこちら(チェックワンの取り扱い店舗リスト)からお近くのドラッグストアを確認し、事前に店頭に置いているか問い合わせをしたほうが良いでしょう。
陽性判定が出ても結局2週間程度は待つことに
注意しておきたい点は、早期妊娠検査薬で陽性反応が出たからといって、確実に妊娠したとは判断できないことです。
妊娠の確定診断は産婦人科に行き、「生理予定日」だった2週間後にあたる妊娠5週目で「胎嚢(赤ちゃんを包む袋)の確認」、「生理予定日」だった3週間後にあたる妊娠6週目で「心拍の確認」を行います。
このように、早期妊娠検査薬で陽性反応が出ても、結局は2週間程度は待つ必要があります。そして、本当に妊娠したのか気になり、早期妊娠検査薬を使った1週間後にまた妊娠検査薬を使いたくなる人が多くいます。
検査薬のコストを考えると、特に急いで妊娠したかどうかの確認が必要でない場合は、通常の「50mIU/ml」で反応する妊娠検査薬でチェックすれば良いでしょう。
価格重視の人は海外製がオススメ
海外製の検査薬は1本あたり100円以下
海外製は値段は安くお手頃です。駅前のドラッグストアやAmazon・楽天のような大手ECサイトでは販売しておらず、海外輸入品を扱う専門の通販サイトから購入することができます。「海外輸入 妊娠検査薬」などのキーワードで検索すればサイトが出てくるはずです。
日本製の早期妊娠検査薬と同じ感度の高さ
海外製の妊娠検査薬は、日本の「早期妊娠検査薬」と同じく「25mIU/ml」の感度で陽性反応が出るものが多いです。
なので、生理予定日付近では海外製の安い早期妊娠検査薬で一度チェックし、そして生理予定日の1週間後は日本製の妊娠検査薬で再度確認する、というスタイルの方もいます。
紙製のスティックで少し使いづらい
海外製の妊娠検査薬は少し使いづらいと感じる方もいます。海外製は紙製のスティックで、尿も直接かけるのではなく紙コップに入った尿に検査薬の先をつける必要があります。
そのため、日本製のプラスチック素材のスティック型の検査薬と比べると、使いにくいと感じる方もいるでしょう。
安さや早く判定が出るというメリット、一方で使いづらさというデメリットを考慮して日本製か海外製かは選ぶと良いでしょう。
陽性反応が出たら産婦人科へ
産婦人科での妊娠判定
妊娠検査薬で陽性反応がでたら、産婦人科で正確に検査してもらいましょう。
産婦人科での妊娠判定は、尿検査や採血によって行います。陽性反応が出て、かつ、検査を受けるタイミングが妊娠5週目頃(生理予定日の1~2週間後頃)を過ぎている場合は、併せて子宮内に「胎嚢」という赤ちゃんの袋が見えるかどうかをエコーで確認します。
陽性反応が出てから1〜2週間後に受診
妊娠検査薬で陽性反応が出てすぐに受診をしても、診察ではまだ胎嚢を確認できないことがあります。ですから、妊娠検査薬を使用して陽性反応が出てから1〜2週間後に受診(早期妊娠検査薬を使った場合は陽性反応が出てから2〜3週間後に受診)するのが、エコーによる胎嚢確認もできるため適切なタイミングです。
また注意点として、妊娠の心当たりがあるのであれば、妊娠判定前でも「飲酒」や「タバコ」は控え、服薬にも注意してください。
以上、この記事では日本製の妊娠検査薬をメインにご紹介し、早期妊娠検査薬や海外製の検査薬の特徴もご紹介しました。それぞれの特徴から自分にあった検査薬を選ぶようにしてください。