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生理不順の原因と改善するための3つの方法

  • 作成日:2019.12.26
  • 更新日:2020.09.10

生理が予定通りにこないとスケジュール調整に困ったり、病気じゃないか不安になったりしますよね。ストレスがたまると生理不順になることがよくありますが、それ以外にも生理不順の原因はあります。この記事では、生理不順の原因や生理不順を改善する方法を解説します。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

あなたの生理不順はどのパターン?

生理不順の4つのパターン

生理不順のパターン

生理不順は、大きく4つのパターンに分けられます。

(1)生理周期が短すぎる(24日以下)
(2)生理周期が長すぎる(39日以上3ヶ月未満)
(3)生理周期が毎回バラバラで安定しない(7日以上のズレがある)
(4)生理が3ヶ月以上こない

この4つパターンのどれかに当てはまる場合、何かしらの原因によって生理不順(月経不順)が起こっていると考えます。

あなたの生理不順はどのパターン?

生理予定日からずれることはよくある

もしかすると、上記の「4つのパターン」に当てはまらない人もいたかもしれません。「生理予定日にこなかったら生理不順じゃないの?」と疑問に思うかもしれませんが、生理予定日から数日ずれることはよくあります。

では、いったいどれほど予定日からずれると生理不順なのでしょうか。以下は「正常な生理周期の基準」です。

<正常な生理周期>
・周期日数:25日〜38日(平均28日)
・周期ごとの日数変動:6日以内

意外にも基準に幅があると驚くかもしれません。周期日数の平均は28日ですが、短めの方であれば25日、長めの方であれば38日周期の方もいます。

また、一人の女性でも周期によっては26日のときもあれば、30日のときもあります。このように、周期ごとの日数変動も6日以内であれば心配をする必要はありません

逆に、上記の正常な生理周期の基準からはずれている、つまり以下の4つのパターンに当てはまれば生理不順と考えられます。

(1)生理周期が短すぎる(24日以下)
(2)生理周期が長すぎる(39日以上3ヶ月未満)
(3)生理周期が毎回バラバラで安定しない(7日以上のズレがある)
(4)生理が3ヶ月以上こない

このような生理不順になる原因は、いくつかあります。

生理不順になる5つの原因

生理不順の原因はストレスだけじゃない

生理不順の原因①ホルモンバランスの乱れ

生理不順の多くはホルモンバランスの乱れが原因です。ホルモンバランスは、精神的または身体的なストレスによって乱れることがあります。

<ホルモンバランスが乱れる原因>
人間関係の悩み(学校や職場など)
環境の変化(学校のクラス替えや転向、転職など
生活習慣の乱れ(夜更かしなど)
体の疲労
過度なダイエット(急激な体重減少など)

このように、人間関係や環境の変化はホルモンバランスが乱れる原因になります。また、急激なダイエット睡眠不足大きな負荷のかかる運動太り過ぎなども原因として挙げられます。

日頃から生理周期の日数や、周期日数のズレをチェックしておくと生理不順に気づくことができ、ホルモンバランスが乱れる原因がないか生活を振り返るきっかけになります。

日頃から生理周期の日数や、周期日数のズレをチェックしておくと生理不順に気づくことができ、ホルモンバランスが乱れる原因がないか生活を振り返るきっかけになります。生理周期はアプリや手帳などに記録しておくと良いでしょう。

例えば、無料で使える生理管理アプリのケアミーは、生理日を登録しておけば過去の生理周期の日数や、周期日数のズレもパッとみてチェックできます。

ケアミー産婦人科医監修の安心できるアプリで、アプリ容量は軽く、また会員登録なしでも使いはじめられます。ぜひ一度、ダウンロードしてお試しください。

生理不順の原因にはホルモン分泌の異常も考えられる

生理不順の原因②ホルモン分泌の異常

ホルモンを分泌する機能に異常があり、生理不順になることもあります。その場合は不妊の原因になることもあるので、妊娠を希望する方で以下に当てはまる場合は早めに医師に相談しましょう。

<ホルモン分泌の異常が考えられるケース>
・生理周期が毎回のように39日以上、または24日以下
・生理周期が安定せず、毎回7日以上のズレがある
・妊娠していないにも関わらず、生理が3ヶ月以上こない
・排卵日を予測しながら性交しているにも関わらず、なかなか妊娠しない

ライフステージの変化による生理不順

生理不順の原因③ライフステージの変化

年齢を重ねるなかで、ライフステージの変化によっても生理不順は起こります。

・ホルモンバランスが不安定な10代

初潮を迎えてから成人になるまでの「思春期」は、ホルモンバランスが安定せずに生理不順になることがよくあります。「生理が1〜2ヶ月こない」ということもめずらしくないので、生理不順を心配しすぎることはありません。

生理が3ヶ月以上こないようなことがあれば、婦人科にかかるとよいでしょう。

・ホルモンバランスが安定する20代〜40代前半

20代になると生理周期は安定します。20代になっても生理周期が安定しない方は、先ほど紹介したホルモン分泌の異常や、日常的なストレスによるホルモンバランスの乱れが考えられます。生理周期がいつも不規則、3ヶ月以上生理が来ない、などのことがあれば、婦人科に相談しましょう。

・更年期でホルモンバランスに変化が起こる40代中盤以降

40代半ば頃からは「更年期」が始まります。更年期とは、閉経の前後5年・計10年間の期間を指します。更年期になると徐々に生理の回数が減っていくとともに、ホルモンバランスの変化から生理不順になります

更年期にさしかかってからの生理不順は心配がいらないケースがほとんどですが、年齢的に子宮体がんや乳がんなどの婦人科系疾患のリスクが高まります。定期的に婦人科検診を受けることをおすすめします。

妊娠すると生理が来なくなるため、最初は「生理が遅れている」と思うかもしれません。

生理不順の原因④妊娠した

妊娠すると生理が来なくなるため、最初は「生理が遅れている」と思うでしょう。市販の妊娠検査薬を利用するか、産婦人科での妊娠判定検査を受けることをおすすめします。

生理不順の原因⑤ピルの服用をやめた

避妊や月経困難症などの治療目的で低容量ピルを服用していた方が、ピルの服用をやめた後に生理不順になることがあります。それまでピルによってコントロールされていたホルモンバランスに変化が起こるためです。

生理不順を改善する3つの方法

生理不順を改善する3つの方法

それでは、生理不順を改善する方法を紹介します。ここではストレスなどによる「ホルモンバランスの乱れ」が原因として考えられる場合の対処法を紹介します。ホルモン分泌の異常が起きている場合は治療を必要とするため、婦人科系のクリニックに相談をしてください。

生理不順を改善する方法①生活習慣編

ストレスはホルモンバランスが乱れる大きな原因です。まずは、ストレスの原因となっているようなことがないか振り返ってみましょう。人間関係や環境の変化などからストレスを感じているかもしれません。心当たりがあれば、解決できるようにチャレンジしましょう。

また、十分に睡眠を取る適度に運動する趣味に打ち込むなど、ストレスを溜めこまないように意識すること、そして、体重を適正に保つことも大切です。

適正体重はBMIの計算によって知ることができます。一度計算してみて、適正体重かどうかをチェックしてみましょう。

※BMIの計算方法: BMI = 体重[kg] ÷ 身長[m] × 身長[m]
※「適正体重」はBMIの値が18.5〜25

ストレスはホルモンバランスが乱れる大きな原因です。十分に睡眠を取る、適度に運動する、趣味に打ち込むなど、ストレスを溜めこまないように意識てみましょう。

生理不順を改善する方法②食事編

ホルモンバランスを整える基本は、バランスの取れた適量の食事を取ることです。その中でも、ビタミンB6・E鉄分を積極的に摂取しましょう。ビタミンB6やビタミンEはホルモンバランスを整える働きがあります。

<ビタミンB6を多く含む食べ物>

カツオやサバ、鶏ささみや鶏レバー、バナナなどに多く含まれます。

<ビタミンEを多く含む食べ物>

アーモンドなどのナッツ類、かぼちゃやアボカドに多く含まれます。

<鉄分を多く含む食べ物>

カキやウナギなどの魚介類や、鶏や牛のレバーなどに多く含まれます。

また、大豆などに含まれるイソフラボンも女性ホルモンの働きを助ける効果があります。ただし、体質によってイソフラボンを摂取しても期待している効果が得られないこともあるため、摂取してもあまり効果がない人もいます。

注意したいのはファストフードです。多くの油分や塩分を含むファストフードは、カロリーに対してビタミン・ミネラル・食物繊維を十分に摂取できませんホルモンバランスが乱れる原因になるので控えましょう。

生活習慣や食事を工夫するほかに、ピルの服用という選択肢もあります。

生理不順を改善する方法③ピル編

生活習慣や食事を工夫するほかに、ピルの服用という選択肢もあります。

避妊薬のイメージが強いかもしれませんが、ピルを服用すると生理周期を28日間にコントロールでき、生理不順を改善する効果もあります。

また、ピルには生理痛(月経困難症)やPMS(月経前症候群)の症状を和らげたり、経血の量を減らし血の出る期間を短縮したりする効果もあります。その他、婦人科系疾患の予防やニキビ予防も期待できます。

このように、ピルは女性の悩みを解決するアイテムでもあります。詳しい効果や入手方法は「ピル服用の効果は?避妊だけじゃないピルの効果を丁寧に解説」で説明しているので、ぜひご覧ください。

知っておきたい「病院に行く目安」

知っておきたい「病院に行く目安」

ここまで、生理不順の原因や改善方法について紹介しました。最後に、病院にいくべきかどうかの目安を紹介します。

「たまに生理不順になる」という方

まずは、生活習慣や食事によって改善するか様子見をしましょう。たまに生理不順になる程度であれば、日常生活におけるストレスなどが原因と考えられるので、すぐに病院に行く必要はありません。

「3周期以上、生理不順が続いている」という方

もし、3周期以上も生理不順が続くのであれば一度病院で診てもらいましょう。ただのストレスではなく、ホルモン分泌の異常や子宮などの病気が隠れている可能性があります。病院で問診や採血などを行い、異常がないかチェックしてもらいましょう。もし基礎体温を普段から計測している方は、基礎体温の変化をを記録したシートを持参すると良いでしょう。

思春期の方・更年期の方

思春期の方・更年期の方

思春期はホルモンバランスが不安定なことが多いため、生理不順であってもすぐに病院に行く必要はありません。もし「生理が3ヶ月以上こない」ような状態であれば婦人科で診てもらいましょう。これは「続発性無月経(ぞくはつせい むげっけい)」と呼ばれ、少し注意が必要です。原因は様々ですが、大幅な体重減少や過度なダイエットによる食事制限、思春期特有のストレスなど心理的なもの、または婦人科系の疾患が原因なこともあります。

更年期の場合も同様に、あまり心配はありません。しかし、年齢的に子宮体がんや乳がんなどの婦人科系疾患のリスクが高まるので、定期的に婦人科検診を受け、心配すべき疾患が隠れていないかは診てもらいましょう。

以上、この記事では生理不順の原因と、改善の方法、そして病院に行く目安を紹介しました。生理不順を改善するには、「ストレスを溜めない、健康的な生活」をおくることが何よりも大切です。しかし、女性特有の疾患が原因で起こっている生理不順もあります。病院に行くのは面倒だったり、心理的なハードルを感じる方もいるかもしれませんが、心当たりがあれば早めに医師に相談してください。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花 瑶子

産婦人科専門医月花 瑶子

資格
医学博士
産婦人科専門医
経歴

2013年

北里大学医学部医学科卒業

2013年

日本赤十字医療センター

2015年

母子保健センター愛育病院
帝京溝の口病院 産婦人科

2016年

国立成育医療研究センター 不妊診療科

2018年

杉山産婦人科

所属
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本女性医学学会

この記事の著者

吉川 雄司

著書「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)。生殖機能に関する正しい知識の普及、妊活・不妊治療に取り組む方のサポートを目的とした事業を運営する株式会社ヘルスアンドライツの代表取締役。日テレやTBSなどの番組出演、新聞やメディアへの掲載多数。

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