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生理前や生理中の肌荒れ・ニキビの原因と対処法

  • 作成日:2020.01.31
  • 更新日:2020.07.10

生理前や生理中は肌荒れ・ニキビなどお肌のトラブルに悩みがちです。これは女性ホルモンのバランスが変化することによって起こります。この記事では、生理前や生理中に起こりがちなお肌のトラブルの紹介し、その原因や対処法を解説します。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

生理前や生理中は肌のトラブルに悩みがち

生理前や生理中は肌のトラブルに悩みがち

生理前から肌荒れやニキビに悩みがち

生理前から生理中にかけて、以下のようなお肌のトラブルはよくあることです。

・肌荒れ(カサつきや炎症)
・ニキビや吹き出物
・脂っぽくなる

生理前はむくみやすい、便秘になるなどの症状や、その他にもPMS(月経前症候群)といって腹痛や腰痛、また精神的に落ち込んだりイライラしたりする症状が現れることがあります。これらは、生理周期中のホルモンバランスの変化が関係しており、肌荒れやニキビなどの肌のトラブルも同様です。

では、ホルモンバランスの変化がどのようにお肌に影響しているのでしょうか?

生理前の肌荒れやニキビの原因

生理前の肌荒れやニキビの原因

お肌のコンディションを左右する女性ホルモン

生理に関係する2つの女性ホルモンは、以下のグラフのように変化します。生理が終わった頃から「卵胞ホルモン」が増え、生理周期の後半(生理前)は「黄体ホルモン」が増えます。

肌荒れやニキビなど、お肌のコンディションにはこの2つの女性ホルモンが関係しています。

生理前 = お肌の調子が悪くなる

生理前(黄体期の後半)から生理期間中にかけては卵胞ホルモンの分泌量は減ります。それが原因で、生理前や生理中はお肌のトラブルを感じやすくなります。この時期は肌がカサついたり、ニキビができたりして悩まされます。

また、それに加えて黄体ホルモンは皮脂の分泌を促す作用があります。黄体ホルモンは生理前(黄体期)に分泌が増えますから、この時期はニキビができやすかったり、お肌がベタつくように感じることが多いのです。

生理が終わったあとのタイミング(卵胞期〜排卵期前)はお肌の調子が良く、化粧のノリも良く感じます。

生理後 = お肌の調子が良くなる

一方で、生理が終わった後に増える卵胞ホルモンは、排卵など卵巣への働きかけだけでなく、肝臓や血管、骨など様々な部分に働いて健康維持に重要な役割を果たしています。そしてお肌、つまり皮膚への働きかけも役割の一つです。

具体的には、皮脂腺の分泌抑制(皮脂が過剰に出るのを抑える)やコラーゲンの合成促進などです。それらの働きによってニキビの発生を抑え、肌にツヤやハリを与えています

ですから卵胞ホルモン(エストロゲン)が増加する生理が終わったあとのタイミング(卵胞期〜排卵期前)はお肌の調子が良く、化粧のノリも良く感じます

肌荒れやニキビ対策のセルフケア

肌荒れやニキビ対策のセルフケア

洗顔時の洗いすぎには要注意

顔の肌が脂っぽいと、つい洗顔時にゴシゴシ洗ってしまいがちです。また、1日に何度も洗顔をしたくなる方もいるかもしれません。

しかし、洗顔のしすぎはニキビ対策としては逆効果となってしまうことがあるので注意しましょう。

きっちりと洗顔し、肌の汚れや余分な皮脂を洗い流すことは大切です。しかし、洗いすぎると本来は肌を守るために必要な脂まで失ってしまい、余計に皮脂の分泌を促してしまいます。また、ゴシゴシ力強く洗うと、肌にダメージを与えてしまう可能性があります。

洗顔時は、洗顔料をよく泡立ててから、手のひらで優しく洗うようにしましょう。洗顔方法についてはこちらの「その肌荒れ、間違った洗顔が原因かも!正しい洗顔のやり方&NG行動を徹底解説!(資生堂ワタシプラス)」で丁寧にまとめられているので、参考にしても良いかもしれません。

洗顔のしすぎはニキビ対策としては逆効果となってしまうことがあるので注意しましょう。

お肌をケアする食事

生理前は食欲が増して、ついつい食べすぎてしまったり、間食にチョコレートやポテトチップスなどの糖質や塩分、脂質の多いお菓子に手が伸びてしまったりします。しかし、糖分や脂質の摂りすぎはニキビなど肌のトラブルを招きますし、塩分の摂りすぎはむくみの原因にもなります。

栄養バランスの良い食事を心がけ、特に健康な肌をつくるもととなるタンパク質(肉や魚など)、美肌効果のあるビタミンC(アセロラやキウイ、ピーマンやブロッコリーなど)、糖質や脂質の分解代謝を高めるビタミンB群は意識的に摂取しましょう。

栄養バランスの良い食事を心がけ、特に健康な肌をつくるもととなるタンパク質(肉や魚など)、美肌効果のあるビタミンC(アセロラやキウイ、ピーマンやブロッコリーなど)、糖質や脂質の分解代謝を高めるビタミンB群は意識的に摂取しましょう。

お肌のトラブルを招く便秘の解消

便秘になると、お肌がカサついたりニキビができやすくなると言われています(*1)。便秘になると大腸の中に悪玉菌が増殖し、それが原因で発生する有害物質が血液を通じて肌に悪影響を及ぼすという仕組みです。

生理前に分泌が増える黄体ホルモン(プロゲステロン)は腸の働きを低下されるため、生理前は便秘になりやすいです。個人差はありますが、その影響もあってお肌のトラブルに影響している可能性もあります。

便秘対策として、まずは食事のリズムを整えて腸をしっかりと働かせましょう。例えば、朝起きたらまずは1杯の水を飲み、朝食をしっかり食べる、そして昼・夜も欠かさずに適量の食事を取りましょう。また、水分もしっかり摂り、食物繊維が多く含まれた食材を選びましょう。

毎日座りっぱなしも良くありません。生理前は体調が優れないことも多いですが、無理のない範囲で適度にストレッチやウォーキング、腹筋などの運動を心がけましょう。

(*1)飯塚量子. 腸内細菌が皮膚生理に及ぼす影響, 腸内細菌学雑誌 2011; 25(2): 105-106

便秘になると、お肌がカサついたりニキビができやすくなる

ストレスを溜め込みすぎないようにケア

生理前や生理中は、PMS(月経前症候群)と呼ばれるカラダやメンタルの不調、また生理痛など様々な症状が現れるためストレスも溜まりがちです。そのようなストレスや、ホルモンバランスの影響で夜になかなか寝付けずに睡眠不足になる方もいるのではないでしょうか。

ストレスを抱え込むと、それがお肌の不調として現れることも少なくありません。生理前や生理中は、あまり無理をせず、ゆっくり自分のカラダとメンタルをケアしてあげてください。

ピルの服用で生理前のニキビ対策ができる

ピルの服用も生理に関係するニキビや肌荒れへの対処法の一つ

避妊だけじゃないピルの効果

ピルと聞くと、避妊薬のイメージが強いかもしれません。実は、ピルにはひどい生理痛(月経困難症)や生理前の不調(PMS / 月経困難症)の治療にも活用され、またその他にも期待できる効果があります。

<ピルの服用で期待できる効果>

・避妊
・生理痛(月経困難症)やPMS(月経前症候群)の症状緩和
・経血量の減少と出血期間の短縮
・月経不順(生理不順)の改善
・生理日のコントロール
・子宮内膜症の予防や症状緩和
・卵巣ガンや子宮体ガンなど婦人科系疾患の予防

そして、「ニキビの改善」もピルの服用効果の一つです。

ピルはニキビ対策になる

ピルはニキビ対策になる

ピルを服用すると、皮脂の分泌を促す作用のある黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を抑えられます。そのため、ニキビの改善に繋がるのです。

もし、生理痛やPMSに悩んでいて、併せて生理前から生理中にかけてのニキビにも困っているのであれば、ピルは対処法の一つです。

以上、この記事では生理前や生理中の肌荒れやニキビの原因、そして対処法を説明しました。女性ホルモンのバランスの変化によって起こるものですから、あまり気にしすぎないようにしてください。少しでもケアする方法として、紹介したセルフケアを試していただければと思います。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花 瑶子

産婦人科専門医月花 瑶子

資格
医学博士
産婦人科専門医
経歴

2013年

北里大学医学部医学科卒業

2013年

日本赤十字医療センター

2015年

母子保健センター愛育病院
帝京溝の口病院 産婦人科

2016年

国立成育医療研究センター 不妊診療科

2018年

杉山産婦人科

所属
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本女性医学学会

この記事の著者

吉川 雄司

著書「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)。生殖機能に関する正しい知識の普及、妊活・不妊治療に取り組む方のサポートを目的とした事業を運営する株式会社ヘルスアンドライツの代表取締役。日テレやTBSなどの番組出演、新聞やメディアへの掲載多数。

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