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  • 作成日:2020.03.05
  • 更新日:2020.08.02

生理周期にあわせたカラダとココロの変化について

生理がきてから次の生理がくるまでの期間を「生理周期」といいます。生理周期は大きく4つの期間に分けられ、「月経期」「ポジティブ期(卵胞期)」「排卵期」「モヤモヤ期(黄体期)」の順にやってきます。生理とうまく付き合っていくために、それぞれの期間にどのような特徴があるのか知っておきましょう!

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

生理周期の4つの期間

生理周期には次の4つの期間があります。

(1)月経期
(2)ポジティブ期(正式名称は「卵胞期」)
(3)排卵期
(4)モヤモヤ期(正式名称は「黄体期」)

生理周期にあわせてカラダやココロの変化を感じるのは、2つの「女性ホルモン」が原因です。下の図のように、生理周期にあわせて「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」と呼ばれる女性ホルモンが分泌されています。

生理周期の4つの期間

それでは、生理周期の4つの期間について1つずつ紹介します。

月経期:ゆっくり過ごそう

月経期はゆっくり過ごそう

古くなった子宮内膜をリセットする「月経期」

古くなった子宮内膜が剥がれ落ち、それが血液の状態になって排泄されるのが「月経(生理)」です。月経期の長さは3日〜7日と個人差がありますが平均的には5日です。

生理痛対策の鎮痛剤は痛くなるまえに

生理がはじまると、下腹部が痛くなる生理痛で悩む方は少なくありません。鎮痛剤を服用するときは、痛くなる前に飲むことがポイントです!痛くなってからではあまり効き目がないことがあるので、覚えておきましょう。

生理中の運動やダイエットは大丈夫?

ヨガやストレッチであれば、問題ありません。ただし、生理痛をはじめとした不調や、経血が出ることによって貧血が起こりやすい時期でもありますから、運動は無理のない範囲で行いましょう。また栄養バランスが偏るようなダイエットは控える方が良いでしょう。

ポジティブ期:リセット完了!

ポジティブ期はカラダもココロも元気になります!

排卵の準備をする期間「ポジティブ期(卵胞期)」

月経期が終わると「卵胞ホルモン」と呼ばれる女性ホルモンが多く分泌され、排卵に向けて卵子を含んだ卵胞が大きく成長します。このとき、この卵胞ホルモンの影響でカラダもココロも元気になります。

お肌の調子も良く、気持ちも晴れやかに

ポジティブ期は「卵胞ホルモン」の影響でお肌の調子が良かったり、髪にハリツヤを感じられたりします。また、生理前から生理中にかけては心身ともにストレスを感じていたかもしれませんが、そのような不快な気分も解消されて晴れやかな気分になれます。ダイエットも効果が出やすい時期ですから、アクティブに過ごすのも良いでしょう。

妊娠の可能性も高くなり始める

妊娠の可能性は、排卵期が近づくにつれて高くなります。特にポジティブ期の後半は妊娠の可能性が高いと覚えておきましょう。

排卵期:妊娠の可能性が高い時期

排卵期は妊娠の可能性が高い時期

卵巣から卵子が飛び出す「排卵期」

卵子が卵巣から飛び出す「排卵」が起こる期間です。排卵期はホルモンバランスも大きく変化するため、それが原因で不正出血がでることがあります。また、排卵がきっかけで下腹部に排卵痛と呼ばれる痛みを感じることもあります。

※ケアミーでは排卵日と予測される日と、その前の3日間を「排卵期」として表示しています。

妊娠の可能性が高いのは排卵日前の数日間

排卵日(排卵が起こる日)の2日前が最も妊娠の可能性は高く、続いて排卵日の前日、排卵日の3日前、4日前、そして排卵日当日の順に妊娠率は高いです。つまり、ポジティブ期(卵胞期)の後半から排卵期にかけて妊娠の可能性が高いと覚えておきましょう。

モヤモヤ期:ちょっと不安定な時期

モヤモヤ期はちょっと不安定な時期

ホルモンバランスが変化する「モヤモヤ期」

排卵後、次の生理がくるまでの約2週間は「モヤモヤ期(黄体期)」です。ホルモンバランスも大きく変化するためカラダやココロに不調が現れやすく、モヤモヤと気分が晴れない日々が続きます

ニキビなどお肌のトラブル便秘眠気に襲われるなどの変化を感じたり、精神的に不安定になったりするのがモヤモヤ期の特徴です。その他、食欲が増したりむくみやすくなるため「体重が増えた」「ダイエットの効果がでない」と感じやすい時期でもあります。

PMS(月経前症候群)で悩む女性が7~8割

モヤモヤ期にはホルモンバランスの変化が原因で以下のような症状が現れることがあります。これをPMS(月経前症候群)といいます。

・情緒不安定やイライラなどの精神的症状
・腹痛、頭痛、腰痛
・お腹や乳房の張り
・吐き気
・めまい
・倦怠感
・眠気、睡眠障害
・のぼせ、ほてり
・食欲不振、過食

カラダの不調だけでなくココロも不安定になり、なにをやっても上手くいかなかったり、誰かに当たってしまったりして、自己嫌悪になることもあるかもしれません。ただ、それはホルモンバランスの変化が原因なので、あまり自分を責めないであげてくださいね

妊娠の可能性について

基本的にはモヤモヤ期(黄体期)になった直後から妊娠の可能性は少しずつ下がっていきます。ただし、ホルモンバランスの乱れが原因で生理予定日がずれるのと同じように、排卵日も予測された日から数日ずれることがあります。ですから、モヤモヤ期に入ってからも数日間は妊娠の可能性が高いかもしれません。避妊を希望している方は気をつけるようにしましょう。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花 瑶子

産婦人科専門医月花 瑶子

資格
医学博士
産婦人科専門医
経歴

2013年

北里大学医学部医学科卒業

2013年

日本赤十字医療センター

2015年

母子保健センター愛育病院
帝京溝の口病院 産婦人科

2016年

国立成育医療研究センター 不妊診療科

2018年

杉山産婦人科

所属
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本女性医学学会

著:吉川雄司

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