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10代から知っておくべき、人には聞きづらい性病の知識

  • 作成日:2020.02.19
  • 更新日:2020.10.03

思春期は異性のカラダへの興味も高まり、セックスを経験する方もいます。そこで心配になることの一つが「性病」ではないでしょうか。学校の保健体育の授業で聞いたことはあるかもしれませんが、具体的に性病を防ぐために大切なことや、性病にかかってしまったときの正しい対処法を知らない方は少なくありません。この記事では、性病について詳しく解説します。

この記事の監修のドクター

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

知っておきたい性病(性感染症)のリスク

知っておきたい性病(性感染症)のリスク

そもそも「性病」とは

性病の正しい呼び方は「性感染症」で、性器や口、肛門などの皮膚や粘膜が接触することによって感染する病気の総称です。異性間だけでなく、同性間での接触でも感染します。

性感染症の防ぎかた

性感染症を防ぐためには「STEADY SEX」と「SAFE SEX」の二つが大切です。

・STEADY SEX = 信頼できる特定の相手だけと性交渉すること

・SAFE SEX      = コンドームを使用して性感染症リスクを下げた性交渉をすること

性感染症は、自分が病気をうつされるだけでなく、相手にうつしてしまう可能性もあります。そのため、信頼できない相手や不特定多数の相手とセックスすることは性感染症リスクを高めます。また、性感染症のリスクを下げるためには、性交渉時のコンドームの着用はとても大切です。

性感染症が「不妊症」の原因に繋がることも

女性は感染に無自覚なこともある

性感染症と聞くと、性器が痛くなったり、かゆくなったりするのかな?とイメージする方が多いかもしれません、しかし、目立った症状がなく無自覚であることも少なくありません。特に、男性よりも女性の方が無自覚なケースが多いため、心配になるような出来事があった場合は症状がなくても検査を受けることが大切です。

性感染症が「不妊症」の原因に繋がることも

若い女性が性感染症にかかると、将来的に不妊症の原因に繋がることがあります。後ほど詳しく説明しますが、例えばクラミジアにかかると卵子の通り道である「卵管」と呼ばれる部分が狭くなったり閉じてしまったりすることがあります。

これって性病?気になる症状一覧

これって性病?気になる症状

心あたりがあれば婦人科へ

性病(性感染症)にかかると、以下のような症状がでることがあります。

・性器のかゆみや痛み
・下腹部痛
・排尿痛
・おりものの変化(量が増える、悪臭がする、黄色や灰色など色が変わる、性質が変わる)
・不正出血が増える
・発熱

このような症状を感じたら、なるべく早めに婦人科で診てもらいましょう。

具体的な性感染症の症状と治療法

具体的な性感染症の症状と治療法

(1)性器クラミジア感染症

クラミジアは自覚症状がないことが多く、そのため感染も拡がりやすい性感染症です。特に若い年齢層の感染者が多く、16〜25歳の男女の5~6%が感染しているといわれています(*1)。つまり20人に1人の割合ですから、実はとても多いことに気づくかもしれません。

性器クラミジア感染症にかかった場合は、性交から1〜3週間程度で症状があらわれます。男性は尿道に違和感を感じるような症状があらわれますが、女性は自覚できる症状が出ないことがあるため要注意です。

長期間クラミジアを放置していると不妊の原因に繋がることもあるので、パートナーが変わったあとや、不特定多数との性交渉を持ったときには問題ないか検査することが大切です。

【症状】おりものが増える、不正出血、下腹部痛

【治療】経口薬(飲み薬)の服用

(*1)病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科 p.84 より

淋菌感染症にかかった場合は、性交から2日~数日後に症状があらわれます。

(2)淋菌(りんきん)感染症

淋菌感染症にかかった場合は、性交から2日~数日後に症状があらわれます。男性の場合は尿道が炎症を起こして排尿痛を感じたり尿道から膿(うみ)が出るので気付きやすいですが、女性は症状が軽度で気がつかないこともあります。放置しておくと、子宮や卵巣に炎症を起こしたり、不妊の原因に繋がることもあるため、早めの治療が大切です。

【症状】悪臭がする膿(うみ)のようなおりもの、性器のかゆみ、不正出血、排尿痛、尿道から膿が出る、発熱、下腹部痛 など

【治療】注射薬

※口(オーラルセックス)や肛門(アナルセックス)を経由しての感染もありえます。

性器ヘルペスにかかった場合は、性交後2〜10日後に症状があらわれます。

(3)性器ヘルペス

性器ヘルペスにかかった場合は、性交後2〜10日後に症状があらわれます。男女ともに性器に水泡ができ、痛みやかゆみを感じます。性器ヘルペスは一度感染すると、ウイルスを完全に死滅させることはできないことが特徴です。ただし、薬によって治療後に再発を抑えることは可能です。

【症状】性器に水泡ができる、性器のかゆみや痛み

【治療】経口薬(飲み薬)の服用、点滴、塗り薬 など

(4)尖圭(せんけい)コンジローマ

尖圭コンジローマは症状がでるまでに性交後3週〜8ヶ月程度(平均約3ヶ月)かかることがあり、自覚するまでに時間がかかることが特徴です。男女ともに、性器や肛門の周囲に先のとがったイボができます。また、かゆみを伴うこともあります。

【症状】性器や肛門周囲にイボができる、かゆみを感じる

【治療】塗り薬、電気メスによる切除、液体窒素による冷凍凝固 など

腟トリコモナス症は性交後5日〜1ヶ月程度で症状があらわれ、性器にかゆみを感じたり、悪臭があり泡状のおりものが出たりします。

(5)腟トリコモナス症

腟トリコモナス症は性交後5日〜1ヶ月程度で症状があらわれ、性器にかゆみを感じたり、悪臭があり泡状のおりものが出たりします。浴場や便器、内診台などから感染することもあり感染経路が性交渉だけではないことが特徴の一つです。

【症状】性器にかゆみを感じる、悪臭のする泡状のおりもの(色が黄色や淡い灰色)

【治療】経口薬(飲み薬)の服用

もともと「カンジダ属」と呼ばれる菌が存在していて、それが免疫力の低下などによって繁殖することで起こる炎症を「外陰腟カンジダ症」と呼びます

(6)外陰腟(がいいんちつ)カンジダ症

腟には、もともと「カンジダ属」と呼ばれる菌が存在していて、それが免疫力の低下などによって繁殖することで起こる炎症を「外陰腟カンジダ症」と呼びます。稀に性行為よっても発症することがあるため、ここで紹介しておきます。

症状としては、性器にかゆみを感じたり、赤く腫れたりします。また、おりものが白い酒粕(かす)やヨーグルトのような状態に変わり、量も増えたりします。

【症状】性器にかゆみや腫れ感じる、おりものの増加や性質の変化(酒粕やヨーグルト状)

【治療】塗り薬、腟洗浄

(7)その他

その他、頻度は高くありませんが梅毒やB型ウイルス性肝炎、HIV感染症も性感染症と呼ばれます。

梅毒:性器にしこりができる

B型ウイルス性肝炎:初期は体がだるく、吐き気や頭痛、尿の色が濃くなるなどの症状

HIV感染症:AIDS(エイズ)が発症するまでは症状はみられません

リスクをちゃんと回避する

リスクをちゃんと回避する

STEADY SEX と SAFE SEX

性感染症に関して大切なことは

・性感染症の知識を持つこと
・正しくリスクを回避すること

です。

リスクを可能なかぎり回避するためにも、記事の最初にも紹介したとおり、STEADY SEX(信頼できる特定の相手だけと性交渉すること)とSAFE SEX(コンドームを使用して性感染症リスクを下げた性交渉をすること)を心がけましょう。コンドームも忘れずに。

また、なかには性交渉なしでも感染してしまう性感染症もあります。ですから、パートナーが変わった、結婚を考えはじめた、妊娠を希望しはじめた、などのタイミングで、定期的に病院で検査をして問題ないかチェックをすることも大切だと覚えておきましょう。

この記事の著者

吉川 雄司

著書「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)。生殖機能に関する正しい知識の普及、妊活・不妊治療に取り組む方のサポートを目的とした事業を運営する株式会社ヘルスアンドライツの代表取締役。日テレやTBSなどの番組出演、新聞やメディアへの掲載多数。

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