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生理痛に薬が効かないときのチェックポイント!服用するタイミングや、病気の可能性ついて

  • 作成日:2020.06.21
  • 更新日:2020.11.22

生理痛の痛み止め(鎮痛剤)を飲んでも、痛みがひかない……。そんなときは本当につらいですよね。薬が効かないとき、もしかすると「薬を飲むタイミング」を間違えているかもしれません。または子宮内膜症などの病気が原因で、治療が必要な可能性もあります。この記事では、生理痛に薬が効かないときに考えられる原因や、病気の可能性について解説します。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

生理痛の「痛み」の原因

生理痛の「痛み」の原因

生理痛の原因は「プロスタグランジン」

生理痛の原因は、経血を出すために子宮の収縮をうながす「プロスタグランジン」という物質が増えることです。

女性が出産するときに「陣痛(じんつう)」といってお腹が痛い様子をドラマなどで見たことがあると思いますが、陣痛も子宮が収縮することで起こる痛みです。生理のときの子宮の収縮と全く同じとは言えませんが、似たようなものだと思ってください。

経血量の多い1~2日目に痛くなりがち

生理1日目や2日目は経血量が多いため、子宮の収縮をうながすためにもプロスタグランジンが増えます。

そうして、過度に増えてしまったプロスタグランジンは下腹部に痛みを感じる原因になるのです。

生理痛に薬が効かないときのチェックポイント

生理痛に薬が効かないときのチェックポイント

知っておきたい鎮痛剤の仕組み

まず知っておきたいのは、痛み止めの薬(鎮痛剤)の仕組みです。ドラッグストアなどで売られている生理痛の痛み止めは、痛みを引き起こす原因である「プロスタグランジン」が増えるのを抑える働きがあります。

チェックポイントは「服用のタイミング」

生理痛の痛み止めを飲んでも効かないとき、もしかすると服用のタイミングが間違っているかもしれません。

生理痛の痛み止めを飲んでも効かないとき、もしかすると服用の方法が間違っている可能性があります。薬が効かないときは「服用するタイミング」がチェックポイントです。

痛くなる前に飲むことが大切

覚えておきたいのは鎮痛剤の仕組みは、「プロスタグランジンを減らす」のではなく「プロスタグランジンが増えるのを抑える」ということです。

つまり、プロスタグランジンが増えて生理痛がひどくなってからでは効き目は薄く、大切なのはプロスタグランジンが増える前に飲む、つまり、「痛くなりそうな直前に飲む」または「痛くなったらすぐに飲む」ことがポイントです。

「我慢できなくなったら飲む」は間違い

「痛みがひかない……」という方は、生理痛が我慢ができなくなってから飲んでいないか、振り返ってみましょう。もしかすると、効果が薄いタイミングで薬を飲んでいるかもしれません。

「慣れると効き目がなくなっていく」は誤解

「効き目がなくなっていく」は誤解

「慣れてしまうと効き目がなくなる」は誤解

「市販の鎮痛剤をこまめに服用していると、だんだん効き目がなくなる」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは誤解です。

用法・用量を守り、数日〜1週間程度服用するぐらいでは、効果が薄れていくことはありません。

なお、用法・用量の範囲を超えて服用したり、1ヶ月に10日以上飲み続けるような服用の仕方は悪影響を及ぼすこともあるので注意しましょう。

たくさん服用しないといけない場合は婦人科へ

もし、たくさん服用しないと耐えられない、服用しても痛みがひかない場合は、早めに婦人科に相談しましょう。もしかすると、病気が隠れているかもしれません。

ひどくなる生理痛は病気の可能性も

ひどくなる生理痛は病気の可能性も

病気が隠れている可能性もある

鎮痛剤や漢方薬で痛みがおさまれば良いですが、なかなか痛みがひかない、または、毎月どんどん痛みがひどくなる場合は要注意です。もしかすると、子宮や卵巣などの病気が原因かもしれません。

子宮内膜症などが考えられる

考えられるのは子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)などです。

どれもめずらしい病気ではありませんが、放っておくと将来的に妊娠したくてもなかなか妊娠しない「不妊症」につながる可能性があります。

また、生理痛以外にも、骨盤痛排便痛性交痛などを感じるようになったり、過多月経といって経血量が増える、またそれによって貧血になる、などの症状にもつながります。

薬が効かないほど痛いときは婦人科へ

薬が効かないほど痛いときは婦人科へ

すでに上記に書いたような症状があったり、「1日に何度も鎮痛剤を飲まないと耐えられない」「生理痛がひどくて起き上がれず学校や会社に行けない」など日常生活に支障がでるほどであれば、早めに婦人科で診てもらうようにしましょう。このような状態を「月経困難症」と呼びます。

詳しくは生理痛がひどい「月経困難症」。婦人科での診察と治療についてで解説しています。心当たりのある方は、あわせてご覧ください。

鎮痛剤がだめなら漢方薬という選択肢もある

鎮痛剤がだめなら漢方薬も

生理痛に効く漢方薬もある

最後に漢方薬についても紹介します。鎮痛剤を正しく服用しているにも関わらず、なかなか生理痛に効かない……という方は漢方薬を試してみてもよいでしょう。

個人の体質などによって合う漢方薬は異なりますが、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や桃核蒸気湯(トウカクジョウキトウ)などは生理痛の改善に繋がります

詳しく知りたい場合は、漢方薬局や薬剤師のいるドラッグストアで相談するとよいでしょう。

以上、この記事では生理痛に薬が効かないときのチェックポイントや、隠れているかもしれない病気などについて解説しました。鎮痛剤を服用するときのポイントは「痛くなりそうな直前に飲む(または、痛くなったらすぐに飲む)」です。この点に気をつけて、服用するようにしてください。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花 瑶子

産婦人科専門医月花 瑶子

資格
医学博士
産婦人科専門医
経歴

2013年

北里大学医学部医学科卒業

2013年

日本赤十字医療センター

2015年

母子保健センター愛育病院
帝京溝の口病院 産婦人科

2016年

国立成育医療研究センター 不妊診療科

2018年

杉山産婦人科

所属
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本女性医学学会

この記事の著者

吉川 雄司

著書「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)。生殖機能に関する正しい知識の普及、妊活・不妊治療に取り組む方のサポートを目的とした事業を運営する株式会社ヘルスアンドライツの代表取締役。日テレやTBSなどの番組出演、新聞やメディアへの掲載多数。

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