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排卵日頃の腹痛は「排卵痛」?原因や対処法について

  • 作成日:2019.12.16
  • 更新日:2020.08.19

生理が終わって1週間後ぐらいに下腹部が痛くなることはありませんか?このような痛みは排卵が原因で起こる「排卵痛」かもしれません。排卵痛は病気ではないため心配はありませんが、毎月のように痛みがやってくると辛いものです。この記事では、排卵痛が起こる原因や対処法を解説します。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

排卵日頃の腹痛「排卵痛」とは

排卵日頃の腹痛「排卵痛」とは

そもそも「排卵」とは

排卵痛を理解するために、まずは排卵について説明します。

卵巣には、卵子のもとになる「原始卵胞(げんしらんぽう)」という小さな細胞がたくさん備わっています。それらが大きく成長し、その中で成熟した一つの卵胞が破裂して中から卵子が飛び出します。これを排卵と呼びます。

このように、基本的には一度の生理周期で一つの卵子が排卵されます。排卵は、生理周期が28日間の方であれば、およそ生理開始から14日目〜15日目頃に起こります。

下腹部に痛みを感じる排卵痛

下腹部に痛みを感じる排卵痛

排卵が起こる際の刺激によって、下腹部にチクチクとした痛みを感じることがあります。これを一般的に「排卵痛」と呼びます。下腹部の痛みを感じる方が多いですが、中には腰痛を感じる方もいます。実は、医学的には「排卵痛」という病名はなく、女性特有の生理現象の一つとして考えられています。

排卵痛の原因

主には卵胞が破裂して卵子が飛び出す際に、卵巣から「卵胞液」と「血液」が流れ出すことによって、腹膜が刺激され痛みを感じます。また、卵胞が大きく成長することで卵巣に圧がかかるなども原因の一つです。痛みはおよそ3日程度で治ります

排卵痛の対処法

排卵痛の対処法

市販の鎮痛剤を服用する

排卵痛は病気ではないため、治療法はありません。ですから、痛みを感じるときは市販の鎮痛剤を飲んで対処しましょう。

痛みがひどい場合は婦人科へ

ただし、毎回の痛みの程度がひどい場合は医師に相談しましょう。痛みを和らげる鎮痛剤や漢方薬が処方されることがあります。また、私生活に支障が出るほどの激しい痛みを感じる場合は、排卵痛ではなく婦人科系の疾患が原因で痛みが引き起こされているかもしれません。「いつも排卵痛がひどい……」というケースでは放っておかないことが大切です。

繰り返す出血やひどい痛みがあれば要注意

繰り返す出血やひどい痛みがあれば要注意

少量の出血であれば大丈夫

卵胞が破裂した部分から出血し、腟から少量の出血が起こることがあります。大きな心配はありませんが、これを「卵巣出血」と呼びます。

また、排卵前後のホルモンバランスの変化が理由で、子宮内膜の一部が剥がれ落ちることで出血する「中間期出血」というものがあります(*1)。

生理(月経)は不要になった子宮内膜が剥がれ落ちて血となって排泄されることですが、生理周期の中間頃にホルモンバランスの変化によって少しだけ子宮内膜の一部が剥がれ落ちることがあるのです。これも、女性特有の生理現象の一つですから、大きな心配はありません。

(*1)中間期出血などの不正出血についてはこちらの記事「不正出血の原因は?不正出血の仕組みと考えられる病気について解説」で解説しています。

出血の量が多かったり、毎回出血するようであれば医師に相談してください。排卵やホルモンバランスの変化が原因ではなく、婦人科系の疾患が原因で出血が起こっている可能性もあります。

出血の量が多い・毎回出血するときは注意

しかし、出血の量が多かったり、毎回出血するようであれば医師に相談してください。排卵やホルモンバランスの変化が原因ではなく、婦人科系の疾患が原因で出血が起こっている可能性もあります。

痛みがひどい場合は子宮内膜症の可能性も

また、私生活に支障がでるほどひどい痛みを感じる場合は子宮内膜症も考えられます。子宮内膜症とは、本来は子宮の内側にしか存在しない組織(子宮内膜)が、子宮内膜以外の場所にできることです。

子宮内膜症を患っていると、卵巣や卵管が腹膜や周辺の臓器と癒着していることが多く、それにより排卵痛が強まる傾向があります。また、生理痛や性交痛、排便痛なども症状として現れます。

子宮内膜症による痛みは私生活に影響を与えるだけでなく、不妊原因にもなります。ですから、もし将来的に妊娠を希望しているのであれば、早めに医師に相談しましょう。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花 瑶子

産婦人科専門医月花 瑶子

資格
医学博士
産婦人科専門医
経歴

2013年

北里大学医学部医学科卒業

2013年

日本赤十字医療センター

2015年

母子保健センター愛育病院
帝京溝の口病院 産婦人科

2016年

国立成育医療研究センター 不妊診療科

2018年

杉山産婦人科

所属
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本女性医学学会

この記事の著者

吉川 雄司

著書「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)。生殖機能に関する正しい知識の普及、妊活・不妊治療に取り組む方のサポートを目的とした事業を運営する株式会社ヘルスアンドライツの代表取締役。日テレやTBSなどの番組出演、新聞やメディアへの掲載多数。

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