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生理に血の塊が混じっているのは大丈夫?チェックすべきポイントについて

  • 作成日:2019.12.02
  • 更新日:2020.09.29

生理ナプキンにドロッとした血の塊がついていると「これって大丈夫かな?」と不安になりますよね。生理に混じる血の塊は、とくに心配のないこともあれば、婦人科系の病気にかかっていて治療が必要なこともあります。この記事では、生理に血の塊が混じる原因や、病院に行く目安となるチェックポイントを紹介します。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花瑶子

産婦人科専門医 月花瑶子

北里大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。産婦人科専門医の資格を持つ。臨床医として働きながら、生殖に関わるヘルスケアの知識を社会に広める啓蒙活動も行う。監修書籍「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)

生理に血の塊が混じる原因

生理の血(経血)に血の塊が混じる原因とは

血の塊の正体は子宮内膜

血の塊の正体は「はがれた子宮内膜」です。ただ、たまに出てくる程度でしたら、心配しないでください。生理に血の塊が混じっていることは、決して珍しいことではありません。

そもそも生理とは、いらなくなった子宮内膜がはがれて、血液となって出てくる仕組みです。子宮内膜は毎月、妊娠に備えて少しずつ厚く成長します。排卵日を過ぎても妊娠しなかった場合は、厚くなった子宮内膜の一部がはがれ落ち、血液となって出てくるのです。

血の塊が混じる原因 = 経血量が多い

血の塊が混じる原因 = 経血量が多い

本来なら、子宮内膜は酵素の働きによってサラサラな血液となって出てくるのですが、経血の量が多いと酵素が子宮内膜を分解しきれず、塊のような状態で排泄されることがあります。

つまり、血の塊が出てくるときは、経血量が通常よりも多い可能性が考えられます。

血の塊の状態はさまざま

血の塊の状態はレバー状のものやゼリー状のもの、白いものが混じっていることもあります。大きさも米粒サイズのものから数センチ大のものもあります。状態はさまざまですが、たまに出てくる程度であれば心配いりません。

血の塊が出たときにチェックポイント

血の塊が出たときにチェックポイント

チェックポイント①経血の量

生理に血の塊が混じるとき、生理中の経血量が140mlよりも多い「過多月経」という症状であることが多いです。「140ml」と言われてもピンとこないと思うので、目安として以下のような状態じゃないかチェックしてみましょう。

  • 昼間でも夜用のナプキンを使わないと不安な日がある
  • 「ふつうの日用」のナプキンだと1時間に1回は交換しないといけない
  • 生理がはじまって終わるまでに8日以上かかる

チェックポイント②血の塊がでる頻度や大きさ

また、生理のときの血の塊がでる頻度もチェックしましょう。以下のような場合は注意が必要です。

  • 毎回のようにナプキンに血の塊がついている
  • 血の塊の大きさがピンポン球ぐらい大きい

チェックポイント③貧血の症状

過多月経の場合は、以下のような貧血の症状がみられることがあります。心当たりがないか、振り返ってみましょう。

  • めまいや立ちくらみ
  • 動悸や息切れ
  • 身体がだるい、疲れやすい
  • まぶたの裏が白い
  • 爪の真ん中がへこんだり、薄く割れやすい
  • 無性に氷が食べたくなる

これらのチェックポイントに当てはまる人は、経血の量が標準よりも多い「過多月経(かたげっけい)」と呼ばれる症状の可能性があります。

過多月経には婦人科系の病気が隠れている可能性があるため、一度婦人科で検査を受けましょう。

※生理と貧血の関係はこちらの記事「生理のときの貧血の原因と対処法」で詳しく解説しています。

過多月経の原因

過多月経の原因

上記で紹介したチェックポイント①やチェックポイント②の症状に心当たりがある場合は、過多月経の可能性があります。また、そのせいでチェックポイント③で紹介したような貧血の症状が出ていることも考えられます。

過多月経の原因は以下のようなものが考えられます。

  • 女性ホルモンの分泌に異常がある
  • 子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症など疾患がある
  • 甲状腺機能異常など内科の病気がある

女性ホルモンの分泌異常については、日々の生活の変化などによるストレスの可能性もあるため、生活改善で症状が出なくなることもあります。また、思春期や更年期は女性ホルモンの分泌が不安定なので過多月経になることも珍しくありません。

ただし、先ほど紹介したチェックポイント(特に①と②)のような状態・症状が何周期も続くようであれば病院で検査を受けましょう。子宮に何らかのトラブルが起こっているサインかもしれません。

「過多月経」の治療

「過多月経」の治療

婦人科での検査と治療

過多月経が疑われる場合、まず採血で貧血の有無をチェックします。また、超音波検査(エコー)で子宮に病気がないかも検査します。

その後の治療内容は診察結果により様々ですが、貧血のある方には鉄剤や止血剤を投与し、貧血を改善しながら、低用量ピルでホルモンのバランスを整え、月経量を調整します。

もし子宮筋腫子宮腺筋症子宮内ポリープが見つかった場合はより詳しい検査ののちに手術を行うこともあります。手術まで至らなくても、ホルモン剤の服用によって改善を図ることもあります。

以上、生理に混じる血の塊について解説しました。経血に血の塊が混じっているのを見ると心配になりますが、基本的には大きな心配はいりません。この記事を読んで「自分は過多月経かもしれない」と思ったら、早めに婦人科に相談してください。

この記事の監修医師

産婦人科専門医 月花 瑶子

産婦人科専門医月花 瑶子

資格
医学博士
産婦人科専門医
経歴

2013年

北里大学医学部医学科卒業

2013年

日本赤十字医療センター

2015年

母子保健センター愛育病院
帝京溝の口病院 産婦人科

2016年

国立成育医療研究センター 不妊診療科

2018年

杉山産婦人科

所属
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本女性医学学会

この記事の著者

吉川 雄司

著書「やさしく 正しい 妊活大事典」(プレジデント社)。生殖機能に関する正しい知識の普及、妊活・不妊治療に取り組む方のサポートを目的とした事業を運営する株式会社ヘルスアンドライツの代表取締役。日テレやTBSなどの番組出演、新聞やメディアへの掲載多数。

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